舗装工事におけるオーバーレイ工法とは?特徴や種類を解説!
皆さんこんにちは。茨城県内の外構工事・土木工事を承っている株式会社河原井です。弊社は公共工事から戸建て住宅まで、数多くの外構工事・土木工事を手がけております。
今回は「オーバーレイ工法をはじめとする補修工法」についてお伝えしていきます。
弊社は土木工事をはじめとしたさまざまな施工を手掛けております。施工事例もぜひご覧ください。
■アスファルト舗装の補修工法
参照元:施工事例「茨城県 城里町 公共工事 道路舗装工事」より
アスファルト舗装の補修工法には、主に5つの種類があります。それぞれについて解説していきます。
1.オーバーレイ工法
オーバーレイ工法とは、既設の舗装面の上に新しい層の舗装を重ねる工法です。破損箇所を取り除かずに表面だけを補修するため、破損が深部まで達していないと想定される場合に用いられます。
2.打替え工法
打替え工法とは、既存の舗装を取り除き、新しく舗装する工法です。アスファルト部分のみを取り除いて新しく舗装する「表層打ち替え」と、すべてを取り除き再構築してアスファルトを舗装する「全層打ち換え」の2種類があります。どちらにしても、表面がきれいに仕上がるのが特徴の工法です。
3.シール材注入工法
シール材注入工法とは、舗装のひび割れ部分にシール材を充填して補修する工法です。軽微なひび割れが生じている箇所に有効で、雨水などの浸透を防いで機能性の低下を防ぐ予防的維持のために用いられます。
4.パッチング工法
パッチング工法とは、へこみやひび割れなど小規模な損傷を、アスファルト混合物などを使って穴埋めする補修工法です。損傷した部分の舗装材料を取り除き、樹脂系かセメント系の補修材を流し込んで転圧して補修します。
5.路上路盤再生工法
路上路盤再生工法とは、老朽化した既設のアスファルト舗装を現位置で破砕し、同時にセメントやアスファルト乳剤などの添加材料と既設路盤材料を混合して固め、安定処理をして路盤をつくる工法です。
■オーバーレイ工法のメリット・デメリット
参照元:施工事例「茨城県 城里町 道路舗装工事 切削オーバーレイ工法」より
ここではオーバーレイ工法のメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきます。
・オーバーレイ工法のメリット
ここではオーバーレイ工法の主なメリットを5つご紹介します。
メリット1:施工期間が短い
オーバーレイ工法は既設の舗装面の上に新しい層の舗装を重ねるだけなので、短期間での施工が可能です。使用する機材も少なくて済むので、準備や片付けの手間もかかりません。工程がシンプルで時間がかからず、基本的には工事が1日で完了するため、長期間の交通規制も必要ありません。
メリット2:大きな段差が生じにくい
オーバーレイ工法は表面全体に新しい層を舗装するので、交通に支障をきたすような大きな段差が生じにくいのが特徴です。新しい層の舗装後も、もとの状態から2〜3cmほど高くなるだけで段差などの走りにくさも感じにくいため、車両走行に与える影響は少なくて済みます。注意喚起の看板などの設置も必要ありません。
メリット3:工事頻度を下げられる
交通量が多い道路は摩耗が激しく、損傷すれば補修工事が必要になります。しかし、オーバーレイ工法で施工された道路は舗装面が厚くなるので、交通量が多くても頻繁な補修工事が不要になる場合が多いです。
メリット4:舗装構成が不明でも工事が可能
道路の補修工事は舗装構成に応じた作業が必要なので、過去の工事の記録などに不備があると切削作業などができません。しかし、オーバーレイ工法は既設の舗装面に重ねて施工するため、切削作業が不要です。舗装構成が不明でもすぐに工事ができるので、時間をかけられない場合にも適した工法といえるでしょう。
メリット5:騒音や振動を抑えられる
オーバーレイ工法は切削作業が不要なため、大きな音や振動が生じる切削機を使うことなく工事ができます。騒音や振動が大きいと苦情がきたり、作業する時間帯が限られてしまったりと、トラブルにつながりかねません。オーバーレイ工法は騒音や振動を抑えた作業が可能なので、トラブルのリスクを回避できます。
・オーバーレイ工法のデメリット
オーバーレイ工法のデメリットは、主に次の2つです。
デメリット1:大型機械が必要
舗装面の上から重ねる工法のため、ある程度大型の機械が必要となります。
デメリット2:小さな土地には施工しにくい
大型機械を使用するため、オーバーレイ工法は狭い場所での施工は不向きとされています。
株式会社河原井は、豊富な施工実績により積み重ねてきた高い技術を強みとしております。施工箇所の大小に関わらず「最適な工法」「最適な材料」をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
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■オーバーレイ工法で使用される材料
オーバーレイ工法では、主にストレートアスファルトを用いた混合物が一般的によく使われています。ストレートアスファルトとは、原油を精製して作られたアスファルトの一種で、高い伸張性や防水性を備えているのが特徴です。
オーバーレイ工法で使用される材料は、目的や使用する場所に応じて適切な材料も異なります。ここではよく使用される7種類の舗装を紹介するので、目的に合った材料を選ぶ際の参考にしてみてください。
・改質アスファルト舗装
改質アスファルト舗装とは、石油アスファルトにポリマーや天然アスファルトなどを加えて性能を向上させたものです。耐摩耗性や耐剥離性、耐流動性などを改善し、耐久性に優れているので、交通量の多い場所や、機構の影響を受けやすい場所でよく使われています。
・排水性舗装
排水性舗装とは、雨水を路肩などに排水できる構造をした舗装です。多孔質なアスファルト混合物を使用して車道の路面から雨水を排水し、路盤の下に雨水が浸透しないようにしています。雨天の際も安全な走行ができ、騒音を抑えたい場所によく使われています。
・砕石マスチックアスファルト舗装
砕石マスチックアスファルト舗装とは、アスファルトモルタルで粗骨材の隙間を充填したギャップ粒度のアスファルト混合物を用いた舗装です。水密性や耐摩耗性などに優れており、降雪の多い寒冷地や幹線道路などでよく使われています。また、排水性舗装の基層でも使われることがあります。
・半たわみ性舗装
半たわみ性舗装とは、アスファルト舗装のたわみ性と、コンクリート舗装の剛性を兼ね備えた、硬すぎず柔らかすぎない中間的な特徴をもった舗装です。アスファルト混合物に特殊セメントミルクを浸透させて作り、耐流動性や耐摩耗性、耐油性、耐熱性が高いのが特徴です。明色性もあるので、景観に合った色に着色が可能です。
・大粒径アスファルト舗装
大粒径アスファルト舗装とは、最大粒径が25mm以上の粗骨材を使用したアスファルト混合物による舗装です。粗骨材の粒径が大きいことからかみ合わせが良く、骨格が強固になるため耐摩耗性や耐流動性に優れています。
・熱硬化性アスファルト舗装
熱硬化性アスファルト舗装とは、主にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を使用したエポキシアスファルト混合物による舗装材です。アスファルトの柔軟性とエポキシ樹脂の強靭性を兼ね備えており、耐久性の高さや施工時間が短いという特徴があります。明色化が可能なため、トンネル内の舗装や景観に配慮した舗装にも適しています、
・ロールドアスファルト舗装
ロ-ルドアスファルト舗装とは、アスファルトモルタルの中に単粒度の粗骨材を配合したアスファルト混合物を敷き、プレコートされた骨材を散布して圧入した舗装です。耐久性やすべり抵抗性、美観性に優れており、トンネル内や橋面、山岳道路などでよく使われています。
■株式会社河原井では、造成工事や道路工事、河川護岸工事などの公共工事を承っております。
弊社には、さまざまな公共工事を手掛けてきた確かな実績があります。地域密着の強みを生かし、迅速で柔軟な施工をお約束いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
茨城県の皆さまの暮らしを支え、これからも地域から愛される会社であり続けます。
・造成工事
田んぼや畑、傾斜になっている土地を、建築物が建てられるように整地するのが造成工事です。ただ平らにするだけではなく、災害も想定しながら、用途に合わせた整備をする必要があります。弊社では、安全・確実な施工をご提供しておりますので、安心してお任せください。
・道路工事
道路の高い耐久性と強度を長期間保つためには、路盤を良好な状態にしなくてはなりません。弊社では、幅広い土木工事の知識や経験を生かし、丁寧で妥協のない施工をご提供いたします。高品質・長寿命の舗装工事をご希望の際は、ぜひご相談ください。
・河川護岸工事
豪雨や台風による水害を防ぐためには、河川の護岸工事が必要です。弊社では、堤防の設置や床止めを始め、河川の維持や修繕など幅広く対応しております。土木工事を通じて地域の皆さまの暮らしを守ることも、弊社の大事な仕事です。
・擁壁工事
コンクリートなどで斜面を安定させる工事です。土砂災害などから隣接する建物や人々の命を守ります。
・橋梁工事
柱を地中に埋め込む作業を始めとした橋梁工事もお任せください。安全・確実に橋を架けます。
・側溝設置工事
水はけの悪い場所がありましたら、弊社にご相談ください。新たな側溝を設置し、快適な暮らしを実現いたします。
施工事例を一部掲載しております。是非ご覧ください。
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株式会社河原井では、造成工事や道路工事、河川護岸工事などの公共工事を承っております。地域密着の強みを生かし、迅速で柔軟な対応が可能ですので、茨城県の土木工事はぜひ弊社にお任せください。