【徹底比較】1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士の違い。

皆さん、こんにちは。茨城県東茨城郡を拠点として、土木工事や公共事業を手掛ける株式会社河原井です。

施工管理技士には、7つの種類があります。その中でも土木施工管理技士は、土木工事が安全かつスムーズに進むように施工管理を行う役割があります。

土木施工管理技士には1級と2級がありますが、どのような違いがあるかご存じでしょうか。

今回は、1級土木施工管理技士と2級施工管理技士の違いについてご紹介します。




■1級と2級の違い



1級・2級土木施工管理技士は、国家試験の一つです。土木施工管理技士は、土木工事が安全かつスムーズに進むように管理する役割があります。土木工事とは、土地区間整理工事や道路工事、橋梁工事、河川工事、ダム工事、災害の復旧工事などを指します。


では、1級と2級にはどのような違いがあるのでしょうか。

まず1級と2級では、工事の規模に違いがあります。1級土木管理技士の資格保持者は、2級よりも大規模な土木工事に携われます。


2級土木施工管理技士の資格保持者は、主任技術者として認められます。主任技術者は工事の規模関わらず、全ての現場に配置しなければなりません。

1級土木施工管理技士は主任技術者に加えて、監理技術者として従事することができます。監理技術者は、元請の特定建設業者が工事を施工するための下請契約の請負代金が4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)の工事現場に専任で配置される技術者です。主任技術者や監理技術者はどちらも公共工事をするときに必要な資格です。土木施工管理技士の市場価値は高いと言えます。


また土木施工管理技士の資格保持者は、専任技術者になることができます。一般建設業許可を受けるためには、営業所ごとに専任技術者を配置する必要があります。専任技術者は誰でもなれるわけではありません。2級土木施工管理技士などの国家資格保持者や、一定の実務経験年数を得たものが専任技術者になることができるのです。特定建設業の専任技術者になれるのは、1級土木施工管理技士のみです。


1級・2級では受験資格も異なります。令和6年以降は受験資格が緩和され、第2級土木施工管理技術検定の第一次検定は、17歳以上であれば誰でも受験となりました。第二次検定は第一次検定の合格者、もしくは学歴に応じて必要な実務経験年数を満たしているか否かが条件となります。


第1級土木施工管理技術検定の第一次検定は、19歳以上であれば誰でも受験可能です。第二次検定のみ受験する場合は、第一検定の合格者で所定の実務経験を満たしているかどうかです。




■1級対2級試験の難易度は



今度は、1級・2級の土木施工管理技術検定の難易度を見ていきましょう。



・1級土木施工管理技士の合格率


1級土木施工管理技士試験の合格基準は、第一次検定、第二次検定ともに得点が60%以上です。

では、合格率はどのようになっているのでしょうか。

令和5年度の第一次検定の受験者数は32,931名で、合格者は16,311名。合格率は49.5%となります。令和4年度の第一次検定の受験者数は38,672名、合格者数は21,097名、合格率は54.6%でした。第二次検定の受験者数は24,462名、合格者数は7,032名、合格率は28.7%です。

令和3年の第一次検定の受験者数は37.726名、合格者数は21,097名、合格率は60.6%。第二次検定の受験者数は26,558名、合格者数は9,732名、合格率は36.6%でした。


過去3年の合格率を見ると、合格率が下降傾向にあることが分かります。平成24年以降は第一次検定の合格率が50%以上でしたが、令和5年度は50%を切っています。第二次検定に関しては、合格率が20%~40%程度なのでしっかりとした対策が必要だと言えるでしょう。



・2級土木施工管理技士の合格率


2級土木施工管理技士の合格基準は1級同様、60%以上です。

令和4年度の第一次検定の受験者数は15,676名、合格者は10,237名。合格率は65.3%となります。第二次検定の受験者数は32,351名、合格者数は12,246名、合格率は37.9%でした。

令和3年度の第一次検定の受験者数は18,612名、合格者は13,697名、合格率は73.6%です。第二次検定の受験者数は32,847名、合格者数11,713名、合格率は35.7%となります。


1級と比べると、第一次検定の合格率は高いのですが、第二次検定の合格率に大きな差はありません。


参考:株式会社東北技術検定研修協会 



■土木施工管理技士の将来性は?



結論から申し上げると、土木施工管理技士の将来性は高いでしょう。インフラ構造物はいずれ寿命を迎えます。国内では、東京オリンピックの時に整備されたインフラが老朽化を迎えます。これらは完成したら終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要となります。そのため、今後も土木工事が無くなることはありません。


また日本は災害大国であることから、自然災害に関わる復旧や復興工事が欠かせません。土木工事は人々の暮らしを支える重要な役割を持つので、土木施工管理技士の需要は高いと言えます。


それから、建設業界は労働者の高齢化、若年層の建設業離れによる人手不足問題が深刻です。今後は、知識と経験を持つベテランの世代が次々とリタイアしていきます。人手不足を解消するべく、若い世代の施工管理技士の育成に力を入れている企業が増えています。建設業界における若い世代への期待は高まっています。




■キャリアアップを目指すなら企業選びも重要です。企業選びのポイント3選!



建設業界で活躍していくためには、企業選びも重要です。ここからは転職先を選ぶときのポイントについてご紹介します。



・POINT1


企業選びの一つ目のポイントは、募集要項です。勤務時間、労働内容、給与などが記載されているか、また記載されている内容についても、自分の求める条件とマッチしているか確認しましょう。


また、実際に働いた時に募集要項と勤務条件が異なることがあります。安心して働くためにも、気になることは面接時に確認しておくといいでしょう。



・POINT2


二つ目のポイントは、福利厚生が充実しているかということです。福利厚生は従業員やその家族の暮らしを支えるために導入されるもの。法定福利厚生や交通費、作業着支給、食事手当など種類は様々あります。福利厚生を導入することで、従業員やその家族の満足度が高まり、安心して働くことができるのです。



・POINT3


三つ目のポイントは、キャリアアップができる企業なのかということです。

例えば、資格取得支援制度を導入し、資格を取得しやすい環境づくりに努めている企業であれば、スキルを磨きキャリアアップを実現できます。

株式会社河原井では、土木工事や外構工事の経験者を大歓迎しています。経験や知識を活かして、即戦力として活躍しましょう。




まとめ



株式会社河原井では、一緒に働いてくれる方を募集しています。キャリアアップの資格支援制度や独立支援制度を導入しており、建設業界で長期にわたって活躍し続けたいという方を全力でサポートします。ボーナスは通常の会社よりも多く、年3回支給しています。がっつり稼ぎたい方や、技術を身に付けたいという方にはうってつけです。ベテランによる丁寧な指導で、他社よりも早く技術を身につけることができます。

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